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増補改訂版 スマホ時代の哲学 「常時接続の世界」で失われた孤独をめぐる冒険の表紙
© 谷川嘉浩(著)『増補改訂版 スマホ時代の哲学 「常時接続の世界」で失われた孤独をめぐる冒険』ディスカヴァー・トゥエンティワン
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増補改訂版 スマホ時代の哲学 「常時接続の世界」で失われた孤独をめぐる冒険

著者: 谷川嘉浩(著)
出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン
発行: 2/27/2026
ページ数: 384 P
ISBN: 978-4-7993-3142-2
その他: シリーズ:ディスカヴァー携書 発売日:2025年04月18日 定価:1,540円(本体1,400円+税10%) 判型:新書判

はじめに

書店でよく見かけるなーと思い、タイトルも気になって手に取ってみた。

スマホ時代をどう生きるかくらいのテーマかと思ったら、タイトル通りちゃんと哲学の本でしたw
なんてこったい、、、

哲学は漠然と興味がありつつ、何も深ぼることができず今に至ります。
確か、世界15大哲学という黄色いカバーの本を読んだのが最後かなと🤔

おわりに

哲学の本と思ってかなりドキドキしていました
実際に一気に通読はできず、何度も立ち止まったり引き返したりしながらなんとか最後まで読み切った感じです。
そして、読み切った今がスタート地点という感じがしています。何度も振り返る必要のある本だしそれほど価値のある読書体験でした。
とは言え、著者の工夫でかなり読みやすく引用も映画からアニメまで幅広く入ってきやすい。
哲学を現代のスマホというテーマとともに旅をしているようなそんな読書体験ができて楽しかった。

こんな人におすすめ

  • 大勢の人に囲まれながらもなんか寂しさや孤独感を感じる
  • 哲学に興味を持ちつつも専門的すぎる本には抵抗がある
  • 子供の前でスマホばかりいじってしまう(そしてそれを後ろめたく感じている)親

僕へのキッカケ

  • 子供の前でスマホを触るのをやめた
正直本書で一番心に残っているのはp127で紹介された、最近のティーンエージャーはスマホを常に触っている親に育てられたというエピソードだ。
僕はこれを読んだ時に、僕の子供に「パパは私(僕の子供)よりスマホの方が大切なんだろうか?」と思わせてしまうのではないかと考えた。もちろんそんなのは嫌なので、子供のいる間はどうしても必要な時以外はスマホを別の部屋にしまっておくようになった。

Notes (内容やネタバレを含みます)

Umi
2026/03/14
はじめにでも書いたように哲学の本とはあまり考えず、中身確認せず手に取りました

久しぶりの哲学の本楽しみです😊
Umi
2026/03/14
P. 17
哲学は2500年もの間受け継がれてきた大ベストセラーなコンテンツ。という考え方にハッとさせられる
Umi
2026/03/15
P. 52
第一章からなかなか難しくて、立ち止まって見返さないと、どういうことだっけ?となってしまう🤔

消化しきれなさや難しさの大切さについて

簡単に答えが与えられない方が良い場合もある。
そのことを分からないものとして自身の中で育むのもまた、大切だと

確かに今は生成AIに疑問を投げ掛ければ即座にそれらしい返答が返ってくる。
ついついわかった気になって、掘り下げなかったり、そもそも物を知るとかハッとするような体験が少なくなるような気がするんだよね
Umi
2026/03/15
モヤモヤすることが大切ということはゴールとして色々なところで語られているが、本書ではそれはスタートであると。
Umi
2026/03/15
一章はこの本が考える現代の問題をスタート地点として提示する。

読んでてまず考えたのが、読書という行為について。
読書って読んで何を得たかとか、得た情報をもとに何ができるかというところに評価が行きがちなのかもしれない。

でも、その本を時間をかけて読むという行為、本と過ごしたその人の時間もまた同じく大切なのかなと思う。
Umi
2026/03/16
P. 72
自力思考、自分の頭で考えることは危うさを持つ
Umi
2026/03/16
P. 80
専門家と比べて僕たちに欠けている物

知識、想像力

知識はあった方がいいが、断片的な知識それ自体で何とかなる物でもない。

この後漫画ワンピースの百獣のカイドウの例が出てくるが、こんな感じでいくつも例えを展開してくれるので着いて行きやすい
Umi
2026/03/16
国立公園などで働くパークレンジャーの例は分かりやすかった。

僕たち一般人がただ単に森を歩くのとパークレンジャーが森の中を歩くのでは、前提とする知識や想像力が違う。
Umi
2026/03/16
knowing-that
knowing how

不確実で明確な正解がない世の中だからこそ、得た知識に想像力を動員し解決していかないといけない。

本のよむというのは、想像力も合わせて養うこと。
決して要約サイトなどからでは、想像力、知識をどう使うかを得ることはできない
Umi
2026/03/16
P. 89
知識や想像力を学ぶのは難しい。

僕たちは哲学にしろ、自分のわかる範囲に落とし込もうとするが、その場合曲解してしまう可能性が高い

哲学を学ぶ上で2つ大きな躓き方がある。

概念は知識と想像力のセット

ちょっと難しくて理解ができていない気がするから、話題としてあったなーとメモしておく
Umi
2026/03/18
P. 128
つながっていても一人ぼっち(connected, but alone)
増補改訂版 スマホ時代の哲学 「常時接続の世界」で失われた孤独をめぐる冒険 谷川嘉浩(著)


スマホをはじめとする持ち運べるデバイスのおかげで、常時接続が可能になる。

友達とのランチ中にここにはいない人との通話を優先してしまう

子供と遊びながら片手にはスマホを持つ親
Umi
2026/03/18
3章からついに?本題となる、スマホ時代の哲学について語られる
Umi
2026/03/18
P. 129
常時接続の世界が奪うものとして、孤立と孤独が挙げられている。

内容的にスッと入ってきてしまうものだなーと思ってハッとする

挙げられている例に心当たりがありすぎる。。
Umi
2026/03/19
P. 142
喪の作業について。

しっかりと傷つくためにも孤独は必要になる。

物語の例で、ドライブ・マイ・カーが出てきた。
ふと、なんか聞いたことある映画だなと思ったら、木野という登場人物の名前を見て、村上春樹の短編と、それの映画化された作品だと思い出した。
Umi
2026/03/19
P. 147
誰にでも生きていれば不安や喜びを感じる出来事が日々あるはず。

しかし、常時接続を前提とするデバイスやSNSですぐに他人に発信するといった、寂しさからくる行動を繰り返している。

結果そのような出来事への感度も鈍ってしまっているのかもしれない。

大事なのは、孤独の中で自分と向き合い感情を噛み締めることなのかもしれない
Umi
2026/03/19
P. 153
ソーシャルメディア・プリズム
みすず書房
Umi
2026/03/20
P. 155
3章の燃えよドラゴンからの教えを著者が解説する。

なるほど、解説を通しても一度ではよくわからん。あとで読み返そう。

ひとまず「考えるな、感じろ」はとにかく行動しろ、と言うことではないということは理解した。
Umi
2026/03/21
P. 174
FOMOなんとなく目にするなーと思っていたけど、初めて意味をちゃんと理解したかも。


fear of missing out
その場に居合わせることの価値が高いからこそ生まれた恐怖。
Umi
2026/03/21
P. 175
SNSは寂しさを生む。
なんとなく分かってはいるし、僕自身はSNSがなんか苦手。人に比べて悪い影響を受けやすいとなんとなく感じている。

今までもSNSはなんとなく避けてきた。全くやっていないわけではもちろんないけど、あまり関わらないようにはしている。
Umi
2026/03/21
4章では寂しさと絡めて、新世紀エヴァンゲリオンが例としていくつか出てくる。

エヴァはもちろんタイトルは知っているんだけど、全く見たことなかった。
今度見てみよう。
Umi
2026/03/21
P. 206
趣味で例えば何かを作る時、自分がいいと思えるまで何度でも繰り返し作ることの大切さが語られてきた。

話はネガティヴケイパビリティの話に入るが、そのあたりで、そういえば作家の村上春樹さんも何度も何度も書き直すと言う話をしていたなーと思った。

そしたら、実際に本書でも紹介されていた。

みみずくは黄昏に飛びたつという本らしい。知らなかったので今度チェックしてみよう。
Umi
2026/03/25
P. 233
スタバの新作フラペチーノを買うのは、スタバでフラペチーノを買っている自分を買うためであり、何か名の知られた人たちと交流するのは、そういう人たちと一緒にいる自分として満たされるためである。
増補改訂版 スマホ時代の哲学 「常時接続の世界」で失われた孤独をめぐる冒険 谷川嘉浩(著)

著者がウッ、となったパスカルの引用を元に具体例として出したものだから、僕はこれを読んでハッとさせられる。。。
Umi
2026/03/25
P. 250
他者はノイズではないし、自分の心の声を聞いたとしても、複数の答えが返ってきて当然なのです。
増補改訂版 スマホ時代の哲学 「常時接続の世界」で失われた孤独をめぐる冒険 谷川嘉浩(著)

自己啓発に代表される自分探し

スティーブ・ジョブズの有名なスピーチでも語られた"Have the courage to follow your heart and intuition"と言う言葉

これらに対する牽制。
他者に見られている自分も自分自身の大切な構成要素である
自分の心の声を聞いても、一つの答えが返ってくるとは限らない
Umi
2026/03/25
P. 255
スティーブ・ジョブズはもともと日本に来て禅の僧侶になりたかったんだ。
知らなかった。
Umi
2026/04/02
ちょっと読書から離れていた。
いや、ぼちぼち読んでいたけど記録することから離れていた
Umi
2026/04/02
P. 204
途中で引き返し読み直している。

適切に営まれた趣味は自分が満足するまで反復や会話が続けられるというようなことが書いてある。

趣味についてまとめた素敵な文書で好き
Umi
2026/04/02
本書での大きなテーマ
孤独

そのために趣味というのが大切であると語られる。

何かを作り育てることが一応の本書で言う趣味の条件のようなものであるが、さて、何を趣味としたらいいのか??

と、考えた方にはジャーナリングがとっかかりとしてはかなり良いのではないかと感じた。
Umi
2026/04/03
なんとか読了

結構時間がかかったし、本書の内容を全然理解できている気がしない。
でも読んでまず僕の中で行動が変わったり、きっかけになったことがあった。
  • 子供の前でスマホを触ることはやめた
  • 続いているジャーナリング。それが自分に取って趣味へのとっかかりになっている気がする。これからも続けようと決意した。
Umi
2026/04/03
P. 296
ルソーの孤独の楽しみ方についてのエピソードが語られる。
パンデミック時の隔離状態で側から見たら退屈な状況で自分自身の自治の領域を確保し楽しむ姿。
孤独の中で自治を手に入れ自分のルールに従って楽しむ。

そんなエピソードを読んでいて、子供の頃を思い出した。よく小学校の登下校中(毎日1.5kmくらい歩いていた)に、車線の上しか歩けないルールとか勝手に作って楽しんでいたな〜と。
みなさんにもそのような一見くだらないけど自分自身でルールを作って勝手に楽しんでいた経験ありますよね??
Umi
2026/04/03
P. 314
ネガティヴ・ケイパビリティという言葉を作ったのは、ジョン・キーツという人で、ロマン主義を代表する詩人なのだとか。

調べてみたくなった!
Umi
2026/04/03
P. 329
本書でくり返し語られる趣味についてまとめてみる
  • 社会と切り離された自分の領域
  • 自分なりに試行錯誤する
  • 仕事の一部も趣味になりうる
  • 問題解決や何かを達成することが目的でない
  • 故にとらえどころのないものである
僕は登山が好きなのだが、一見すると何かを作るとか育てるものとは言えない。
でも、よくよく考えたら例えば登山の装備をつくることはできる。もちろんギアを開発するとかではなくて、どのような装備セットが最適解か常に考え自分なりの装備を作り上げることや、意外とこんなもの持っていくと便利だなとか自分なりに試行錯誤することだ。

そんなものでも無意識のうちに集中しているし、趣味と言えるのはないだろうか?